終活とは?

最近よく耳にする終活という言葉。音だけ聞くと就活と間違ってしまうけれど、自分が元気なうちに自分の葬式の段取りやその後のことを準備することらしい。アノ世に就職すると考えれば終活=就活か、などと軽口を叩いていると怒られそうだ。
最近では現役葬祭ディレクターが教える「あなたにあった葬儀」のようなサイトもあるし、近所の葬祭場でも葬儀のない日は「施設見学会」や「終活相談会」などの催しもの(?)をやっている。
参加すると「特製エンディングノート」をもらえるらしい。
エンディングノートとは終活の記録帳のようなもので、自分が亡くなったとき、葬儀をするかしないかの希望や誰に連絡をしてほしいとか、加入している保険や預金や借金の有無、誰にどんなものを渡したいかという遺言的な希望や自分の半生の記録やその他自分がいなくなった後に残った家族に伝えたいことを書くノートのことだ。
エンディングノートは大きな文具店に売っているし、雑誌の付録についていたり、葬祭互助会の会員になるともらえたりと、立派に市民権を得ている。
自分が死んでしまったらそれまでだ、なんて私は考えるけれど、最近のお年寄りは80歳を過ぎても元気でしっかりしているので、家族に迷惑を掛けないように自分で準備をしておこうと考える人が多いようだ。
近くに住む老夫婦は二人とも85歳を過ぎているけれど、元気に毎日二人で散歩をして、天気のいい日は庭の手入れ、天気の悪い日はご主人の運転で近くのスーパー銭湯に出かけるのを日課にしている。
そのご主人が先日顔を合わせたとき唐突に「私は音楽葬ができる斎場を探しているんです」と言い出した。「どこの斎場を見学に行っても、音楽葬ができますよ、とは言うけれども、どこも音響設備が貧弱で聞くに堪えないんですよ」と。
その時、たぶん「えっ?」って驚いた顔をしていたのかもしれない。
ご主人は「自分で演奏した曲を葬儀の時に流して欲しいと思って、いつも練習をしているんですが、もう昔のように弾けなくて、毎日騒音が聞こえるでしょ?」
またまた「えっ?!」毎日夕方に聞こえてくる素晴らしいピアノの音色はオーディオ機器からのものかと思っていたら、生演奏だったのか!?
聞くとご主人は昔有名なオーケストラに所属していて、客員の演奏なども数多くこなしていたらしい。こんな身近なところにこんなすごい人がいるとは気がつかなかった。
ピアノの練習も終活と呼んでいいのかな?

東京の葬儀

先日、東京に出張した際、取引先との夜の予定がキャンセルになったので、久しぶりに学生時代の友人と食事をした。食事といっても居酒屋で飲んだだけなのだが。。
昨年、その友人の父が亡くなったとのこと。年賀状のやりとりをしていれば気づいたのかもしれないけれど、パソコン通信時代からインターネット時代へ変わっていくのに併せて、eメールで時々連絡しあっていただけなので、気がつかなかった。
不義理を詫びたあと、東京の葬儀の相場を尋ねてみた(これはこれで失礼な話だが、古くからの友人なので好奇心から聞いたみた)。
友人の返答は、相場自体は、インターネットの普及で価格の検索ができるようになったことや全国規模の葬儀社のグループなどがあるので、他の地域とあまり変わりはないのでは?とのこと。さらに言うには、葬儀代は、葬儀の規模の大小の問題だと思うとのこと。
それはそうかもしれない。と適当に相槌を打っていたら、友人いわく、葬儀の日程が一番大変だったとのこと。
友人の実家は大田区の端にあり、一番近い公共の火葬場が「臨海斎場」という施設らしい。そこはその近隣の区の人も利用するので、いつも予約待ち状態で、友人のところも葬儀社経由で予約をしたのだが、火葬まで1週間待ちだったらしい。
日程が決まる前に遠方から駆けつけた親類は遺体安置室でお線香をあげてから一旦引き上げて、日程調整後、出直してもらったらしい。
私は北海道に住んでいるせいか、火葬の予約待ちなんて話は聞いたことがない。私が知らないだけで、今は一般的な話なのだろうか?
人口の多い東京ではもちろん高齢者も多いので、ますます葬儀関連の施設の需要はありそうだ(不謹慎ではありますが)。でも、火葬場を新設しようとすると建設予定地近隣の住民から反対運動が起こるらしい。
そりゃ、自分の家の近くに火葬場があるのは気持ちがよくないかもしれないけれど、人里離れたところに作ってもそこまで行くのが大変で、火葬場で一泊するということも起きかねない。
大都市の葬儀はいろいろなところに気を遣うのですね。。。

参列前後のマナー

親しい人や身内の突然の訃報に対してショックを受けるというのはもっともかと思われますが、それだけではなく大人としてしっかりとしたマナーを持って対応しなければなりません。葬式の参列にかかわるマナーについては抑えられている人が多いかと思いますが、葬儀の前後についてのマナーに関しては自信がないと いう人もいるのではないでしょうか。そこで今回は参列前後のマナーについて簡単に紹介していきます。

まず訃報の知らせを聞いたとき、あなたはどのような対応をするでしょうか。落ち着かない気分になるのは当然のことと思いますがその日のうちに慰問してしまうのは避けた方が良いでしょう。葬式前の親族は悲しみやショックがあるのはもちろん、非常に忙しいものです。ですので、特に夜遅くなどに故人の家に出向くのはやめておきましょう。少し前まではすぐに駆けつけるべきという風潮でしたが最近では変わってきており、特別親しい間柄でないのなら遠慮しておく方がベターです。

また、これは電話についても同様のことと言えます。葬儀を控えた遺族は慌しく諸々の準備をしていますし、色々なところに電話もかけないといけませんから、こちらから電話をかけてしまうとそういった準備を滞らせてしまうのです。一言声をかけたい気持ちは理解できますが、それについては葬式の日に一言声をかけるようにしてください。

家族ぐるみで付き合っていたなど、特別な親しさがあったという人は当日の慰問を行うべきですが、その際には長居は避けるようにするべきです。そのときのお焼香や故人との対面については遺族の方に勧められてから行うようにしてください。自分の方からしたいと言うのは少し配慮にかけた行為となります。また先述したように遺族の方々はとても忙しいですから手伝いを申し出ても良いでしょう。

簡単に参列前のマナーについてご説明しましたが、亡くなられた方との関係によって若干対応が変わるということを留意しておきましょう。